お知らせ

お知らせ内容

11月26日 メッセージより

2023/12/03(日)

2023年11月26日メッセージ「アルファであり、オメガ」より

水谷憲牧師

聖書  ヨハネの黙示録 148

 ヨハネの黙示録は、アジア州の7つの教会をはじめとした教会全体、ひいては現代の私たちにあてて書かれた手紙。社会的・政治的な現実の中で迫害され苦しんでいる教会、権力とは何かという問題に直面している少数者に向けて書かれた。今こそ私たちは黙示録のメッセージに耳を傾ける時なのかもしれない。

 「私たちを愛し、その血によって罪から解放してくださった方に、私たちを御国の民とし、またご自分の父である神に仕える祭司としてくださった方に、栄光と力が世々限りなくありますように、アーメン」(56)。私たちを「愛し」は現在形、罪から「解放して下さった」は、ギリシア語の「アオリスト(不定過去)形(過去の一回において完成された行動を表す)」。キリストの贖いによって私たちは、醜いこれまでの罪から完全に解放されたが、私たちに対する神の愛は今なお継続していることを、ヨハネはここでさらっと伝えている。そして、どんなにがんばっても変わりそうにないこの世界の現実は今あるが、来たるべき御国では、私たちはみな「御国の民(新共同訳聖書では「王」)」すなわち主人公であり、神の御前に親しく近づく「祭司」とされることも約束されている。私たちはそれだけ神に大切に愛されているのだ。そして「見よ、この方が雲に乗って来られる(7)」。キリストをかつて「突き刺した者たち」――キリストを裏切り、無視し、侮辱し十字架にかけた者たち――には、キリストの再臨はどんなに恐ろしいことか。でもそれは必ず来るのだ。だからがんばれ。

 「今おられ、かつておられ、やがて来られる方、全能者である神、主がこう言われる。『私はアルファであり、オメガである』」(8)。「アルファ」「オメガ」はギリシャ語の一番最初と最後の文字。「私は一番最初であり一番最後である」つまり、私たちへの「始めから終わりまでずっとあなたと共にいる、あなたのことを見守っている、あなたがうれしい時も悲しい時も苦しい時も、ずっとあなたと一緒にいる」というメッセージ。それだけでなく、私たちは様々な試練に直面する時にも「私よりも先に同じ苦しみを苦しんだ方がおられた」とアルファであるキリストに慰められ、これから先への不安に対しても、オメガであるキリストがちゃんと引き取ってくれるから大丈夫だ、神様にお任せしたら大丈夫だと、安心を与えていただけるのだ。

 世界中で私たちの想像を超えるような苦しみを強いられている人々のことを思う。その一つ一つの苦しみ悲しみが、必ずアルファでありオメガであるキリストによって慰められ癒されてゆくことを信じたい。

〒581-0072 大阪府八尾市久宝寺6丁目7-10

TEL:072-992-2131 FAX:072-992-2135

【郵便振替】00980-5-212130「日本基督教団久宝教会」

〒581-0072 大阪府八尾市久宝寺6丁目7-10

TEL:072-992-2131 FAX:072-992-2135