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1月19日のメッセージより

2020/01/19(日)

2020119日メッセージ「あなたが必要です」より

牛田匡牧師

聖書 ガラテヤの信徒への手紙 11124

 1995年に起きた阪神淡路大震災から、117日で25年が経ちました。その後も、各地で大地震があり、台風があり、洪水があり、毎年のように災害が起きています。そのような時、私たちは「何でこんなことが起きるのか」と問いたくなりますが、実は私たちの方こそ「あなたはどうしますか」と問われているのではないでしょうか。別の言葉で言い換えるならば、神様から私たち一人一人が「召されている」「呼ばれている」ということではないかと思います。

 今回の聖書は、パウロが自分はどのような者なのか、ガラテヤの人々に改めて伝えている箇所でした。それは「あなたはかつて私たちを迫害していたじゃないか」「あなたは生前のイエス様を知らないじゃないか」「あなたに福音の何が分かると言うんだ」というような反対者たちへの弁明のためでした。パウロは徹底して、「私が決めたのではない」「神様によって選び出され、召されて、このように遣わされているのだ」と訴え続けています。パウロはダマスコの近くで、復活のイエス・キリストと出会って回心し、すぐにアラビアに行きました。しかし当時、ユダヤとアラビアは緊張関係にあったので、パウロはアラビアではほとんど伝道することが出来ず、早々にダマスコに戻っただろうと考えられています。そして三年後にエルサレムに行きました。しかし、その時も、彼はダマスコにいたユダヤ人たちの反感を買い、命を狙われて夜中に逃げ出すという始末でした。ですから、アラビアもダマスコも、彼にとっては苦い経験でした。

 現代でもそうですが、記録に残されるのは、良い出来事や成果であって、そこに至るまでの努力と失敗については、あまり残されません。パウロも失敗や苦労については、短く記しているだけですが、実際には上手くいった時よりも、失敗の方がはるかに多く、その度に苦しみ、悩み、涙したに違いありません。しかし、パウロは諦めませんでした。諦めたい、投げ出したいと思っても、彼をつき動かしたのは、神様が「母の胎にいるときから私を選び分け、恵みによって召し出してくださった」という信仰でした。

 私たちの身の回りには失敗や苦悩も多く、時に出口が見えない暗闇に絶望してしまう時もあります。そのような日々の中でも、神様は「あなたが必要です」と、私たち一人一人を呼んで下さっています。そして「あなたはどうしますか」と問いかけながら、イエス様は言葉と振る舞いを示して下さっています。そのような神様に信頼して、支えられ、励まされながら、これからも歩んでいきます。

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